誰もが髪質で悩んだ事があると思います。
無い物ねだりで自分とは違う髪質に惹かれます。
自分がどんな髪質に当てはまるかをなんとなく理解しておくと、対策がしやすくなってきますので参考にしていただければと思います。
Contents
毛髪の構造
そもそも髪の構造はどうなっているのでしょうか。
一本一本が細い髪の毛ですが、大まかに三層に分かれていてそれぞれの役割があるんです。
一本の髪の毛はよくのり巻きに例えられます!
キューティクル(毛表皮)
髪の毛の一番表面になります。
うろこ状になっていて毛根から毛先まで何枚も重なり合ってできています。
髪の内部の水分やタンパク質が失われるのを防いだり、外部の刺激から髪を守るバリア機能の役割を担っています。
キューティクルが綺麗に整っている髪の毛は艶が出て美しく見えます。
コルテックス(毛皮質)
キューティクルよりも内側にある部分で、繊維状のタンパク質で出来ており、毛髪の80〜90%を占めています。
パーマやカラーの薬剤が影響するのは主にコルテックスです。
コルテックスに含まれているメラニン色素の量で地毛の明るさや色が決まっています。
メデュラ(毛髄質)
毛髪の中央部分になります。
空気を含んでいて空洞になっており、蜂の巣状の細胞が並んでいます。
髪の毛によって完全に繋がっているものや、途切れているもの、あるいは元々含まれていない場合があります。
毛髪と水分の関係
髪の乾きやすさや広がりやすさなどは、髪と水分の関係によるものです。
撥水毛(はっすいもう)
撥水毛は水分を吸収しづらい髪質になります。
乾燥した冬の時期などは広がりやすいです。
逆にいうとドライヤーをしなくても自然乾燥しやすい髪質です。
元々の髪質意外にも、シャンプーのシリコンや一部のトリートメントなど、表面を覆ってしまうものを使っていると、撥水毛になる可能性があります。
よくないシリコンの入っているシャンプーや、油分が多めのオイルなどは変えた方が良いかもしれません。
吸水毛(きゅうすいもう)
吸水毛は文字通り水分を含みやすい髪質になります。
湿気の多い日や雨の日は髪の毛がうねってスタイリングがしにくい髪質になります。
髪が細くてキューティクルが薄い場合は吸水毛の可能性が高いです。
キューティクルが薄いと、水分が髪の内部まで浸透しやすく、水分を含んで膨張する為広がりやすくなります。
髪のダメージによってキューティクルが薄くなって吸水毛になる事があります。
髪の毛を根本からしっかり乾かさないと、濡れた部分がうねりのまま自然乾燥してセットしづらくなります。
毛髪の硬さ
次に、髪の硬さをで見ていきましょう。
剛毛(ごうもう)
剛毛とは、髪の毛一本一本が硬くてしっかりとしている毛を指します。
また、量が多い、太い場合もそうです。
髪の毛の成分のタンパク質がぎっしりしていて、キューティクルに隙間がない状態です。
ハリ、コシがあって髪の毛も頭皮も健康な証拠といえるでしょう。
軟毛(なんもう)
軟毛とは、髪が細い人や、抜けやすい、柔らかい状態のことを言います。
キューティクルも弱いので、カラーやパーマなどの薬剤による影響など、外部の刺激も受けやすいです。
また枝毛や切れ毛にもなりやすいです。
毛髪の形状
いわゆるくせ毛の度合いになります。
くせ毛の方は毛根がいびつな形状になっているためそもそもの髪質を変えることはできないのです。
どういったくせがあるのか、くせの弱い順番にみていきます。
直毛(ちょくもう)
毛根が綺麗な円形で、まっすぐツヤのある毛髪が生えてきます。
波状毛(はじょうもう)
大きなうねりで弧を描いた形状になります。
日本人に一番多い髪質になります。
捻転毛(ねんてんもう)
コイル状に捻れているくせ毛になります。
ざらつきを感じやすい髪質です。
はねたり広がったりする場合もあります。
縮毛(しゅくもう)
毛髪が縮れていて、かなり強いくせになります。
連珠毛(れんじゅもう)/連球毛(れんきゅうもう)
日本人には少ないくせ毛になります。
一本の毛が細くなっている部分があったりします。
まとめ
自分の髪質がなんとなく理解できましたでしょうか?
髪質は生活習慣、食事、ホルモンの影響で変わってきます。
使っているシャンプーを見直したり、髪質に合わせた施術をすることによって理想の状態に近づけていきましょう。