ヘアカラーとはなぜ染まるのか?
普段何気なくやっているヘアカラーですが、なぜ染まるのか知るだけでも為になると思いませんか?
成分についても紹介していこうと思います。
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ヘアカラーとは?
ヘアカラーとは一般的に酸化染毛剤(アルカリカラー)のことを指します。
ヘアマニキュア、ヘナ、ザクロペインターなど、髪を染めるものは数多く存在しますが、ここでは一般的なヘアカラーを紹介していこうと思います。
酸化染毛剤は、一剤と二剤を混ぜて染料を発色させることによって髪を染めていくものになります。
明るくすることも暗くすることも出来ます。
酸化染毛剤1剤
一剤の成分は酸化染料とアルカリ剤
色味はN(ナチュラル)、A(アッシュ)、LA(ラベンダーアッシュ)…メーカーによって独自の表記で色を表現しています。
数字は色のトーン(明るさ)です。
一般的に日本人の地毛の黒は4トーン程とされています。
髪に含まれるメラニンの比率で黒く見えています。
そのバランスによって茶色っぽかったりすごく黒かったり人それぞれです。
数字の目安は、地毛の状態にその薬剤を使ったときに何トーンになるかを基準に作られています。
しかし、カラーをすでにしている毛に対して、9だったら9トーンになるという事でもなく、今の髪の明るさや状態によって変わってきます。
根本の体温を感じるところは明るくなりやすいとか、ダメージしている部分は色が入りやすいから暗くなりやすいとか、、、
また、色味によって明るく見えやすいとか暗く見えやすいとか、
グレーやアッシュなど、寒色系のくすんだ色味は暗く見えやすかったりします。
完全にプロの仕事になりますのでお任せしましょう。
酸化染毛剤2剤
二剤の成分は酸化剤(過酸化水素水)です。
過酸化水素の濃度が高ければ高いほど(日本では薬事法により6%が限界)メラニン脱色の力が強くなる為、明るくなりやすいです。
濃度は違いますが、パーマやストレートの2剤でも過酸化水素水が使われています。
髪に対する反応
一剤と二剤を混ぜたものを髪の毛に塗布していくと、一剤の中のアルカリ剤が髪のキューティクルを開き、混合液が髪の内部に浸透していきます。
一剤のアルカリ剤と二剤の過酸化水素水が化学反応で酸素を発生させてメラニンを脱色して発色します。
メラニンを抜いて色味を入れる作業を同時に行っているのが酸化染毛剤になり、ヘアカラーのメカニズムになります。
ここで反応する酸化染料が、いわゆる“ジアミン”(パラフェニレンジアミン)と呼ばれるもので、アレルギーで染められない方が多くいらっしゃいます。
発色した染料の分子は結合して元より大きくなるという性質があるので、髪の内部に浸透した後に閉じ込められます。
それによってヘアカラーの色が髪に定着します。
カラー剤の染料は、シャンプーをしたり日頃のダメージで色が抜けてくると、染めた状態よりも明るくなります。
一度明るいカラーをすると、その分メラニンを脱色しているので明るくなる率も高くなります。
一度脱色されたメラニンは戻る事はないので、擬似メラニンとして暗めのカラー剤で染める必要があるのですが、カラー剤の染料はメラニンよりも抜けません。
なので、明るい髪に黒染めをした毛はほとんど明るくなりません。
その染料を抜く為には、脱染剤(ティント)や脱色脱染剤(ブリーチ)を使うしかないです。
ティントのダメージはそこそこですが、抜け具合もそこそこです。
一番明るく出来るのはやはりブリーチしかありません。
しかし、ダメージも相当なものになります。
黒染め→ブリーチの繰り返しは髪の毛のダメージを相当なものにする為、気をつけた方が良いです。
一度ダメージした毛は修復できないので。
その場しのぎのカラーももちろん大事ですが、髪の状態と相談して適切な施術をしていきましょう。
ブリーチをするならケアブリーチをおすすめします。
まとめ
ヘアカラーとは酸化染毛剤(アルカリカラー)、脱染剤、脱色脱染剤で髪のメラニンを抜いたり、染料を入れたりするものになります。
ヘアカラーで色を抜いた部分は色味を暗く染め直す事は出来ても、中のメラニン色素の流出は戻せません。
明るくしたい時は美容師さんと相談しましょう!